■バッハの螺旋音階とツタダラケ
ワンダーJAPAN18号で、熊本・三角港にある「海のピラミッド」を紹介したのだが
ぼくの頭の中では、
螺旋=バッハのキメ旋律
そんな図式ができてしまっていて、なにか文章を書くのでも、
あるいはバッハの魅力を語るときにでも(語っちゃいます、クラシック素人ながら)
この図式につい言及してしまう。
寄せては返す波のような動きの中で、
音階がゆったりと上がっていき、また降りてくるその姿は
生理的な快楽に通じるものがあるのでは、と直感で思うんだけどどうだろう。
あそこの文章で紹介したバッハの超有名な曲のひとつ。
『心と口と行いと生活で』(Herz und Mund und Tat und Leben)BWV147の中の
「主よ、人の望みの喜びを」はこんな曲だ。
アーノンクールの指揮で。
もうちょっとテンポを落としてもいいかなと思うけど、
心のデトックスがバンバンできるいい曲と思いません??
もうひとつ、大好きなグレン・グールドの「インベンションとシンフォニア」から
Sinfonia No. 2 in C minor
この曲を聴くと、いつも自分の心の奥底の奥底・・・どんどん沈潜していってしまう。
いつものようにタイプライターの音のようなイスの雑音?とか、グールドのうなり声が聞こえるんだけど
それらを全部含めて、音楽のもつ「カンタービレ」の力みたいなのを感じないではいられない。
鍵盤入門者向けの、すごく音符の少ない楽曲なのに
なんでこんなに深遠な曲になってしまうんだろ。
まさにカンタービレ!
そんな音楽が聴こえてきそうな、建築というのもいいなって思う。
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