植物状態の建物

2011年7月 8日 (金)

■バッハの螺旋音階とツタダラケ

ワンダーJAPAN18号で、熊本・三角港にある「海のピラミッド」を紹介したのだが
ぼくの頭の中では、

螺旋=バッハのキメ旋律

そんな図式ができてしまっていて、なにか文章を書くのでも、
あるいはバッハの魅力を語るときにでも(語っちゃいます、クラシック素人ながら)
この図式につい言及してしまう。

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寄せては返す波のような動きの中で、
音階がゆったりと上がっていき、また降りてくるその姿は
生理的な快楽に通じるものがあるのでは、と直感で思うんだけどどうだろう。


あそこの文章で紹介したバッハの超有名な曲のひとつ。
『心と口と行いと生活で』(Herz und Mund und Tat und Leben)BWV147の中の
「主よ、人の望みの喜びを」はこんな曲だ。
アーノンクールの指揮で。

もうちょっとテンポを落としてもいいかなと思うけど、
心のデトックスがバンバンできるいい曲と思いません??

もうひとつ、大好きなグレン・グールドの「インベンションとシンフォニア」から
Sinfonia No. 2 in C minor

この曲を聴くと、いつも自分の心の奥底の奥底・・・どんどん沈潜していってしまう。
いつものようにタイプライターの音のようなイスの雑音?とか、グールドのうなり声が聞こえるんだけど
それらを全部含めて、音楽のもつ「カンタービレ」の力みたいなのを感じないではいられない。

鍵盤入門者向けの、すごく音符の少ない楽曲なのに
なんでこんなに深遠な曲になってしまうんだろ。

まさにカンタービレ!

そんな音楽が聴こえてきそうな、建築というのもいいなって思う。

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2011年5月 3日 (火)

■廃ガーデンと新幹線型公衆便所

現在、ワンダーJAPANの18号目を作ってます。
地域別では、「鹿児島&熊本ワンダー」を(地味渋物件多いながらも、たまに派手な仏像も!)
もうひとつの特集として、「不思議な珍建築100」を予定してます。

また、建築関係者からは、「勝手メディアが好き放題やってるよ。怖いもの知らずだ」と
言われてしまいそうだけど、まったくしがらみがないので
有名建築家の物件だろうがなんだろうが、じゃんじゃん取り上げます。

お楽しみに!


               


最近、健康のことを考えて、自転車に乗ることが増えた。
天気のいいときは、たまにカメラ散歩のかわりにカメラサイクリングをしてる。

略してカメサイ(亀祭りにしか聞こえない)。

でも、歩いても、チャリでも、車でも、撮るものはいっしょ。

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しょうがないよね、こういうのが好きなんだもん。

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「編集長の地元って廃墟ばっか?」

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2009年8月 8日 (土)

■グリーンハウス(横浜)

まずお知らせ

ヨゴレマンガ家小沢カオルさんの初単行本『あやしい取材に逝ってきました。』(秋田書店)が
7日(金)に発売されたんだけど、ぼくもちょこっとだけ出てきます。

廃墟・樹海探検家の栗原亨さんに振り回され、樹海でキャンプをするなど
とんでもなく怖い目に遭ったり、虫やヘビをむしゃむしゃ食べさせられたり
滝に打たれて、打たれすぎて窒息しそうになったり
よくもこんだけカラダを張って仕事してるよなーと感心する内容。
(すんごいドMなのかも・・・ともちょっと思ったり)

そんな過激なレポートマンガにあって、深海魚を見る・食べる・拾うツアーを
コーディネートさせていただきました。

なんか、他の過激なルポに比べて、なんてユルユルな内容なんだろと
思いながらも、4ページ+巻末にちょこっと登場します。
顔出ししてます。マンガでは相当美化されてます。

興味のある方は書店でご覧ください!
『あやしい取材に逝ってきました。』

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ワンダーJAPAN13号の特集のため、6日、再び横浜へ訪れた。
自宅から折りたたみ自転車を車に積み込み、埼玉から横浜へ70km。

Dスポット(D=ディープです)取材なので、できれば営業開始前がベスト。
てことで、家を出たのは5時前。。。おもしろい記事ができるといいんだけど。

横浜Dスポット、どんなふうになるかご期待ください!

さて、どんなところを見て回ったかというと…このあたりから推測してください。


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長者…「ブルーライト横浜」なんて名前の個室付き特殊浴場があるんだ。
なんでエジプトの壁画が描かれているのか不明。

側面の壁が緑に覆われてきてるのがエコですね。

あと、こんなところ。

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これ、モリゾーとキッコロのモリゾーと言われても納得しそう。

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ふたり合わせてモッコリだと言われても納得しそう(おやじギャグ)。

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え~と、これは黄金町駅と日ノ出町駅の間?、大岡川沿いだったかな。
もうなんて言ったらいいのか、やりすぎ緑のカーテン。

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おいしい酸素がじゃんじゃかサプライされそう。
酸素カプセルなんか不要だ。
                              
                            
                              
                             
                 
               
               


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2009年1月26日 (月)

■光合成し過ぎなビル屋上

用事があって東京都大田区の大森へ。
行きは大森海岸駅(京浜急行)、帰りはJR大森駅を使う。

JR大森駅東口の階段を登ると、屋上がやけに緑豊かなビルが目に入った。

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養毛剤かけすぎ?というくらいすごいフサフサした感じは
ぢっと見てたらなんとなく白菜にも見えてきた。

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白菜の頭(頭でいいのか?)の部分をよく見ると
右側のほうにはオレンジ色に輝く柑橘系の果実もなっている。

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公園などで年中なってる謎の果実があって、気になるので
味見してみたいなーといつも思うんだけど
あれってWikipediaが
「果実は冬を過ぎても木から落ちず、そのまま置いておくと2-3年は枝についている。」
「酸味が強いため、直接食するのには適さない。」
と説明しているダイダイってやつだろうか?

大森海岸駅まで行く途中に、新馬場駅というのがあった。
「し ん ば ん ば」
たかだのばんば、ジャイアントばんば…そんな言葉が脳内をぐるぐるしだして
電車の中でひとり、笑い死にしそうになる。 

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