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2012年1月 5日 (木)

■布団だらけの廃墟・下田 ○苑ホテル(伊豆)その1

あけましておめでとうございます。

コミケに行く人に向かって、「風邪ひかないように気をつけたほうがいいですよ!」とか
「風邪ひいてなくても予防的に風邪薬飲んで行くといいかも(←ホントか?)」など
あちこちで言いまくってたのに、コミケに行った翌日の大晦日の夕方ごろから
絵に描いたようなびっくりするぐらいの激しい悪寒が・・・。

結局、元旦はずっと布団の中。

なんか正月って1年おきにこんな感じだったような。
学習機能が1年ぶんしか働いていないんではなかろうか。

というわけで

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(年賀状で使った画像のうちのひとつ、シャボ助。いま命名しときました)

今年もどうぞよろしくお願いします。
  
  
                    
  
  
紙幅の都合で19号で紹介できなかったものの中から
3回にわたってこの廃墟をお届けしようと思う。
 


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伊豆下田の○苑ホテル(伏せてもしょうがないか)。
それは、ゆるやかな峠の途中、幹線道路沿いにあった。


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古い建物だが、7階建てとかなり大きい。
数年前には防災などに役立てないかと検討されたようだが
建物の老朽化には勝てなかったのか、いまのところ
「静かに朽ちつつほぼ現状維持」という状態のようだ。

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フロントへと続く階段はこざっぱりとしているが


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もう一方の階段には、荒城のような佇まいも見せる。


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※この画像、抜けてました。


廃墟では、「偶然性の美」と言っていいのだろうか
ジョン・ケージの4分33秒・・・でしたっけ? 37秒?・・・みたいに
ちょっと意味合いは違うか、なんと言うんだろう、その場に居合わせた瞬間に
ちょうどいい感じで、錆やペンキ、散らばる瓦礫が織りなす絵画的空間に出くわす。

というか、自分の持っている「美」だと感じる空間を
そこかしこでたやすく見つけることができるカオスがあるから
あとはそれを写真によって切り取ればいいという
先に自分の中に何かがある、それを見つけるような探索をついしてしまう。

この写真はそんなときのひとつ。


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しかし、その一方で、こんな汚い廃墟も同じ廃墟である。
虫がわいてそうな積み重ねられた布団。
  

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フォトショップの指先ツールでごしごしこすって
全体のトーンをもう少し統一感を持った色、たとえば
エゴン・シーレのくすんだ赤とくすんだ緑みたいにキーカラーを決めて
なじませていけば、これもそれなりに絵画のようになると思うけど
それをするなら、絵を描けばいいかなと思う。

あくまでも素材がもつ素材のよさを極力引き出したいなーと。

そういえば、このホテル、宿泊施設だから当然だけど
布団の山がとても目についた廃墟だった。
  
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これから布団を業者に回収させようと用意しておいた矢先に
不渡り→倒産という事態となったのだろうか。
客室にテレビなどが残っている部屋も目につく。
  

暗い部屋。黒い部屋。

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ここも大量の布団の山。

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これがきれいな布団の山であれば、子供たちは大喜びで
布団の山でどたばたと転げ回って遊んだことだろう。

窓辺では、ただでさえ弱々しい晩秋の陽光が
うっそうとした樹木を通過することにより、いっそう弱々しく部屋の中に落ちている。


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これは食堂だろうか。
壁の色が独特だ。

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ホールになぜかドラムセットが。
このホテル、防音の部屋もいくつかあり、音楽スタジオが完備されていたとか。


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ダブルカラオケテープ?


 
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(つづく)

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