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2011年7月

2011年7月31日 (日)

■解体される本郷館、最後の姿

高野山その2をアップしようとしたけど、急遽、撮影したばかりの
東大の近くにある「本郷館」という下宿屋を先にアップしちゃいます。

8月1日から解体工事が始まるので、これが見納め。

「でかくて古いただの下宿」と言ってしまえばそれまでだけど
なんと70部屋もあったというからすさまじい巨大下宿。
しかも1905年(明治38年)に建造されたというから、
関東大震災も東京大空襲も乗り越えてきたのだからすごい。

といっても、ぼくが、この建物をきちんと認識したのは、洋泉社の
『カラー版 大人のための東京散歩案内』という新書なので、わりと最近のこと。

そのうち「東京ガイド ワンダーJAPAN編(仮)」みたいなのを作りたいので
そのときにでも撮影しに出かけようかなと思っていたら、
「ソッコー解体」のニュースが飛び込んできた。


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東大本郷キャンパスの前を走る国道17号線から少し南、住宅地のど真ん中。
当然、下宿屋も多いが、地方から訪れる研究者も多いのか、旅館もかなり目につく。
本郷館の向かいにも1軒ある。


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2011年7月25日 (月)

■日本仏教の聖地・高野山 奥の院の異空間(その1)

創刊号、珍寺大道場の小嶋独観さんの写真と文で
また、17号でも自分の写真と文で紹介した高野山 奥の院。

去年、すこしだけブログでも紹介した。

しかし、これだけではその魅力を全然伝えきれなくてもどかしい。

弘法大師の眠る場所に墓を建てたいと、皇室・公家から戦国大名まで
競って墓を作ったために、ここにお墓を建てることがステータスとなり
いまでは一流企業のお墓(慰霊塔・慰霊碑)までもが目白押し。

比叡山と並ぶ日本仏教の聖地に、こんなにもものすごい≪異空間≫が
ポッカリと口を開けているなんて。

まずは有名な企業のお墓関係から。


新明和工業株式会社の慰霊碑。

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戦前からある兵庫の航空機メーカーの慰霊碑だ。
水陸両用飛行機からゴミ収集車やミキサー車といった特殊車両まで造っている。

夢はロケットの製造なのだろうか。

そして、これも有名なしろありのお墓。

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日本しろあり対策協会が建てた、しろありを供養するお墓。

しろありを退治しまくるので、罪滅ぼしということなのだろうか。
人間にとっては害虫であるしろありも、やつらは生きるために
食べたいものを食べているにすぎないのであって、しろありに罪はないはず。


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2011年7月19日 (火)

■東京スカイツリーを見に行く

埼玉の某所をあてもなく車で走っていたときの信号待ち。

フロントガラスの向こう側で、強風にもかかわらず
音も立てずに激しく揺れ動く木々の葉。

音を立てないのではなく、ガラスが音を遮断しているだけなんだけど
静かに揺れる葉をじっと見ていると、気が遠くなってくる。

夏って、油断すると、自省している自分がいる。それもネガティブに。
自分はこんなところで何をしてるんだろう、と。

そんなときに、ガラスを突きぬけてきた蝉の鳴き声によって
ふと、われに返る。

信号はまだ赤のままで、安堵する。


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土曜日、初めてスカイツリーを撮影しに行った。


人が大挙して押し寄せる観光スポットなんて・・・と思いつつ
634mは間違いなく巨大建造物だし、
「有名観光スポットの近くに珍スポットあり」という公式もあるし
それと、この猛暑の中、取材して本を作るのが可能か確認もかねて
炎天下、神田から北へ自転車で約5km漕ぎ出でてみることに。

ものの5分としないうちに、汗腺という汗腺から汗が噴出。
汗腺の未発達な犬だったら、舌をべろんとのばして、ハァハァしてるはずだ。

まぁでも、靖国通りを10分ほど行き、三ツ目通りに入り、せっかくなので
手塚治虫先生の「三つ目が通る」にちなんで(ちなんでいいのかしら)
「アブトル・ダムラル・オムニス・ノムニス・ベル・エス・ホリマク」と呪文を言いながら
のんびり10分ぐらい走ったら、呪文の効き目か、見えてきた!

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三ツ目通りの途中から見た東京スカイツリー。

もうちょっと近づいてみた、上の方。


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何がどうなってるんだって構造してますね、先っちょは。

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2011年7月11日 (月)

■遠くに超高層タワーが見える

ワンダーJAPAN18号の珍建築特集で都内をさまよっていたら
第一京浜沿いで、真っ赤な鳥居が目立つ日比谷神社に出くわした。

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共同通信などが入った汐留メディアタワーをバックに、小さな社殿が
真紅の鳥居の向こうに見える不思議な光景だ。

激しい再開発の嵐の中でも神社仏閣は古い土地の記憶を留めていく。
コンビニやガソリンスタンドもめまぐるしく様変わりする現代において
神社仏閣はとても大事なランドマークになるから、こうして目立っているのは
地図を見る際にはとても役に立つ。
 
 

曙橋から四谷へ向かう途中で見かけた高層マンション(?)。

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高台の一部が削られてできた駐車場。
その低くなった部分の向こう側なので、建物はより高く感じる。

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2011年7月 8日 (金)

■バッハの螺旋音階とツタダラケ

ワンダーJAPAN18号で、熊本・三角港にある「海のピラミッド」を紹介したのだが
ぼくの頭の中では、

螺旋=バッハのキメ旋律

そんな図式ができてしまっていて、なにか文章を書くのでも、
あるいはバッハの魅力を語るときにでも(語っちゃいます、クラシック素人ながら)
この図式につい言及してしまう。

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寄せては返す波のような動きの中で、
音階がゆったりと上がっていき、また降りてくるその姿は
生理的な快楽に通じるものがあるのでは、と直感で思うんだけどどうだろう。


あそこの文章で紹介したバッハの超有名な曲のひとつ。
『心と口と行いと生活で』(Herz und Mund und Tat und Leben)BWV147の中の
「主よ、人の望みの喜びを」はこんな曲だ。
アーノンクールの指揮で。

もうちょっとテンポを落としてもいいかなと思うけど、
心のデトックスがバンバンできるいい曲と思いません??

もうひとつ、大好きなグレン・グールドの「インベンションとシンフォニア」から
Sinfonia No. 2 in C minor

この曲を聴くと、いつも自分の心の奥底の奥底・・・どんどん沈潜していってしまう。
いつものようにタイプライターの音のようなイスの雑音?とか、グールドのうなり声が聞こえるんだけど
それらを全部含めて、音楽のもつ「カンタービレ」の力みたいなのを感じないではいられない。

鍵盤入門者向けの、すごく音符の少ない楽曲なのに
なんでこんなに深遠な曲になってしまうんだろ。

まさにカンタービレ!

そんな音楽が聴こえてきそうな、建築というのもいいなって思う。

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